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二人は見つめ合ったまま

まるで何かの儀式の呪文のように

同時に言葉を発した。


「たとえ繋ぐその手がちぎれようとも、

見つめ合う双眸が潰れようとも、

その姿形が獣に変化していようとも、

そなたの魂がある限り

私はそなたを愛し続ける。

この『時の森』で再び出逢う来世のため

この命捧げよう。」


僕は、目前の険しい岩山が崩れ去ったように

今はっきりと全ての記憶が蘇った。

アリスは『彼女』だったのだ。

そして彼女は目の前にいる女だったのだ。

ずっと長い間閉ざされていた

記憶の扉が開放され、

激流のように流れ込み

僕の脳内の許容量を遥かに超えてしまった。

目前の二人が湖に身を投げ出した瞬間

僕は意識を失った。
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